MINISFORUM AI X1 Proには「370」と「470」があり、完成品では32GB・64GB・96GBのメモリ構成も選べます。470のほうが数字は大きいものの、メモリやストレージなど共通する仕様も少なくありません。
どこに差があり、どの構成を選べばいいのか。MINISFORUMとAMDの公式情報をもとに、370・470の違いとメモリ・SSD構成を整理します。AI X1 Pro以外も含めて比較したい場合は、MINISFORUMのミニPCの選び方で用途・性能・価格から候補を絞れます。
MINISFORUM AI X1 Pro-370と470の違い

2026年9月18日に公式情報を調べた結果、370と470の主な違いはCPU・GPU・NPUの性能でした。
| 比較項目 | AI X1 Pro-370 | AI X1 Pro-470 |
|---|---|---|
| CPU | Ryzen AI 9 HX 370 | Ryzen AI 9 HX 470 |
| コア/スレッド | 12コア/24スレッド | 12コア/24スレッド |
| 最大ブーストクロック | 5.1GHz | 5.2GHz |
| 内蔵GPU | Radeon 890M | Radeon 890M |
| GPU周波数 | 2900MHz | 3100MHz |
| NPU性能 | 最大50 TOPS | 最大55 TOPS |
| Overall TOPS | 最大80 TOPS | 最大86 TOPS |
| 最大メモリ容量(AI X1 Pro本体) | 128GB | 128GB |
| M.2 SSD | 3基・合計最大12TB | 3基・合計最大12TB |
370と470で変わるのは主にCPU・GPU・NPU性能
AMDのRyzen AI 9 HX 370公式仕様とRyzen AI 9 HX 470公式仕様を見ると、CPU・GPU・NPUはいずれも470の仕様値が370を上回ります。一方、コア数・スレッド数と内蔵GPUのRadeon 890Mは共通です。
特に間違えやすいのが、MINISFORUMのAI X1 Pro-470公式ページにある「最大86TOPS」です。これはNPU単体の性能ではありません。AMD公式では470のNPUを最大55 TOPS、Overallを最大86 TOPSと分けています。
メモリ上限・ストレージ・端子などの基本仕様は共通
AI X1 Pro-370と470では、プロセッサー以外の主要仕様に多くの共通点があります。
- DDR5 SO-DIMMスロット×2
- メモリは最大128GB
- M.2 2280 NVMe SSDスロット×3
- ストレージは合計最大12TB
- USB4×2
- OCuLink×1
- 2.5GbE LAN×2
- Wi-Fi 7・Bluetooth 5.4
470へ変更しても、メモリ上限やSSD搭載数が増えるわけではありません。
AI X1 Proのメモリ・SSD構成はどう選ぶ?

2026年9月18日時点のMINISFORUM日本公式ストアでは、370・470ともベアボーン、32GB RAM+1TB SSD、64GB RAM+1TB SSD、96GB RAM+2TB SSDを選べました。
| 販売構成 | AI X1 Pro-370 | AI X1 Pro-470 | 価格差 |
|---|---|---|---|
| ベアボーン | 119,999円 | 132,799円 | 12,800円 |
| 32GB RAM+1TB SSD | 209,599円 | 235,999円 | 26,400円 |
| 64GB RAM+1TB SSD | 273,599円 | 295,799円 | 22,200円 |
| 96GB RAM+2TB SSD | 343,999円 | 359,999円 | 16,000円 |
価格はセールなどで変動します。表は調査日時点の価格です。
32GB・64GB・96GBは用途に必要なメモリ容量で選ぶ
MINISFORUMは大容量メモリを利用する用途として、ビデオ編集、3Dレンダリング、AI開発などを挙げていますが、用途ごとに32GB・64GB・96GBのどれが必要かまでは示していません。使用するアプリにメモリ要件があるなら、その条件と照らし合わせて容量を選びます。
最大128GBまで対応するが公式の完成品構成は96GBまで
日本公式ストアで選べる完成品は最大96GBですが、AI X1 Pro本体の上限は128GBです。この2つは意味が異なります。
さらにAMDのCPU仕様には最大256GBという数値があります。これはCPU側の仕様であり、AI X1 Pro本体の上限ではありません。MINISFORUMが製品仕様として示している最大容量は128GBなので、「CPUが256GB対応だからAI X1 Proも256GB搭載できる」とは判断できません。
3基のM.2 SSDは接続帯域が同じではない
AI X1 ProはM.2 2280 NVMe SSDを3基搭載でき、各スロット最大4TB、合計最大12TBです。ただし、3基すべてが同じ帯域ではありません。
| SSDスロット | 接続 |
|---|---|
| SSD 0 | PCIe 4.0 x4 |
| SSD 1 | PCIe 4.0 x4 |
| SSD 2 | PCIe 4.0 x1 |
470の公式仕様では、SSDスロット2の実速度を1500~1900MB/sとしています。3基目も容量拡張には使えますが、SSD 0・1と同じPCIe 4.0 x4接続ではありません。
AI X1 Proは370と470のどちらを選ぶべき?

370と470は性能差と価格差を比較して選ぶ
ITmediaがAI X1 ProのRyzen AI 9 HX 370搭載モデルとHX 470搭載モデルを比較したCinebench R23では、マルチコアが21,687から22,783へ約5%、シングルコアが2,018から2,073へ約3%向上しています。一方、PCMark 10のEssentialsはほぼ同等でした。
ベンチマーク結果は測定環境やメモリ構成などによって変わるため、この約3~5%をすべての用途での性能差とは判断できません。470はCPUだけでなくGPU周波数やNPU性能も370を上回るため、実測結果と仕様差の両方を購入時の価格差と照らし合わせます。
| 判断する項目 | 確認するポイント | 選び方 |
|---|---|---|
| 370/470 | CPUの実測差に加え、GPU周波数・NPU性能も470が上 | 価格を優先するなら370、性能の上積みを優先するなら470 |
| メモリ | 使用するアプリに必要な容量 | 32GB/64GB/96GBから選ぶ |
| SSD | 完成品は1TBまたは2TB。増設時は3基目がPCIe 4.0 x1 | 必要な保存容量と増設予定から決める |
2026年9月18日時点の価格差はベアボーンで12,800円、完成品では16,000~26,400円です。370と470を決めたあと、必要なメモリ容量とSSD構成を選べば、CPU・メモリ・ストレージを別々の条件で絞り込めます。
MINISFORUM公式ストアでAI X1 Proの現在価格を確認する ![]()
まとめ
MINISFORUM AI X1 Pro-370と470は、主にCPU・GPU・NPUの性能が異なります。メモリ容量やSSD構成は、CPUとは別に必要な条件から選べます。
- 370と470は実測性能差・仕様差・購入時の価格差で比較する
- メモリは使用するアプリに必要な容量から選ぶ
- 公式完成品は最大96GB、AI X1 Pro本体は最大128GB
- 3基目のM.2 SSDはPCIe 4.0 x1接続

