ゲーミングモニターを探していると、BenQやASUS、MSI、I-O DATAなど多くのメーカーが出てきます。しかも今は、どのメーカーにも高性能なモデルがあるので、「結局どこを選べばいいの?」となりがちです。
そこで今回は、メーカーのイメージだけでおすすめを決めず、日本向け公式サイトで確認できた製品を同じ基準で調べました。特に比較しやすかったASUS TUF Gaming、BenQ MOBIUZ、MSI、Dell・Alienwareでは、製品ごとに解像度、リフレッシュレート、OLED、4Kなどを調べています。
結果から先にいうと、240Hz対応だけではメーカーの違いがほとんど見えてきません。300Hz以上、4K、OLED、Dual Modeまで条件を加えると、それぞれの得意な方向が見えてきます。メーカー名から選ぶより、「自分が何をしたいか」から選んだ方が早いです。
ゲーミングモニターのおすすめメーカーを用途別に比較

調査対象は、日本向けのメーカー公式サイトで現行性と仕様を確認できた製品です。その中から比較条件をそろえやすいASUS TUF Gaming 10製品、BenQ MOBIUZ 10製品、MSI 10製品、Dell・Alienware 8製品を抽出しました。色違いなど実質的に同じ製品は重複させていません。
集計では、解像度とリフレッシュレートの関係をそろえて比較しています。リフレッシュレートは「最高解像度で使ったとき」と、Dual Modeなどで解像度を下げた場合を含む「最大リフレッシュレート」を分けました。4KやOLEDも、今回抽出した製品の仕様を基準に数えています。
メーカー公式サイトは掲載方法が統一されていません。シリーズ単位で掲載するメーカーもあれば、色違いを別商品として掲載するメーカーもあり、販売終了品が残っている場合もあります。そのため、公式サイト上の掲載数をそのままメーカー間で比較していません。
この記事の「10製品中○製品」といった数字は、メーカー全体の構成比や市場シェアではありません。今回、同じ基準で仕様まで確認できた製品群を比較した結果です。掲載内容は調査時点の公式情報を基準としているため、製品の追加や販売終了、仕様ページの更新によってラインアップは変わります。
FPS向けの高リフレッシュレート、4K・OLEDなどの画質、保証・サポートという3つの視点から、メーカーを選ぶときの違いを整理しています。

FPS・高リフレッシュレートを重視する場合
FPS向けで気をつけたいのが、「最大○Hz」という数字だけでは実際の使い方が分からないことです。4Kでは160Hz、フルHDへ切り替えると320HzになるようなDual Mode製品もあります。
そこで、まずは最高解像度で使ったときのリフレッシュレートを比べました。
| 調査した製品群 | 調査数 | 240Hz以上 | 300Hz以上 |
|---|---|---|---|
| ASUS TUF Gaming | 10製品 | 5製品 | 1製品 |
| BenQ MOBIUZ | 10製品 | 6製品 | 2製品 |
| MSI | 10製品 | 4製品 | 2製品 |
| Dell・Alienware | 8製品 | 7製品 | 1製品 |
240Hz以上なら4メーカーすべてに複数の候補があります。「FPSをするから240Hz」という条件だけでは、メーカー選びはほとんど終わりません。そもそもゲームごとに何Hzを目安にすればいいのか迷っているなら、ゲーミングモニターのリフレッシュレートをゲーム別に選ぶ方法も参考にしてください。
300Hz以上まで上げると候補はかなり減ります。BenQには競技ゲーム向けのZOWIEもあり、ZOWIEの公式ラインアップには400Hz、540Hz、600Hzの製品があります。とにかくFPSを優先したいなら、まずZOWIEを基準にして他メーカーと比べると分かりやすいです。
「FPSだけじゃなく4Kゲームも遊びたい」なら、Dual Modeにも注目です。低解像度モードまで含めた最大リフレッシュレートで数え直すと、ASUS TUF Gamingは240Hz以上が6/10製品、300Hz以上が2/10製品。MSIは240Hz以上が7/10製品、300Hz以上が5/10製品。Dell・Alienwareは240Hz以上が8/8製品、300Hz以上が2/8製品になりました。
特に目立ったのがMSIです。最高解像度時では300Hz以上が10製品中2製品だったのに、Dual Modeを含めると5製品まで増えます。MSI「MAG 272URDF E16」の公式仕様でも、4K 160HzとフルHD 320HzのDual Modeに対応しています。4KもFPSも1台で楽しみたいなら、MSIはかなり面白いメーカーです。
逆に、「最大320Hz」だけを見て選ぶと、4Kで使うときは160Hzだったというズレが起こります。最高解像度時のHzと、解像度を下げたときの最大Hzは分けて見ます。4Kと高Hzを両立するモニターをさらに絞りたい場合は、4K対応を含む高リフレッシュレートモニターの選び方で条件を詳しくまとめています。
モニターが高リフレッシュレートに対応していても、ゲーム側で同等のフレームレートが出るとは限りません。ZOWIEのGPU要件に関する公式FAQでも、リフレッシュレートごとの推奨GPUが案内されています。PC側の性能も合わせて見てください。
4K・OLEDなど画質を重視する場合
4KやOLEDを条件にすると、高Hzだけで比べたときとはメーカーの見え方が変わります。
| 調査した製品群 | 調査数 | 4K | OLED |
|---|---|---|---|
| ASUS TUF Gaming | 10製品 | 0製品 | 0製品 |
| BenQ MOBIUZ | 10製品 | 4製品 | 4製品 |
| MSI | 10製品 | 5製品 | 3製品 |
| Dell・Alienware | 8製品 | 4Kを超える5K2Kが1製品 | 4製品 |
BenQ MOBIUZは10製品中4製品が4K、4製品がOLED。MSIは10製品中5製品が4K、3製品がOLEDでした。4KやOLEDを重視するなら、この2メーカーは最初から比較候補に入れていいでしょう。
BenQ MOBIUZの公式ラインアップには4K・240HzのOLEDモデルがあり、MSI「MPG 272URX QD-OLED」の公式仕様も4K・240Hzです。「画質を取ると高Hzを諦める」という二択ではなく、両方を狙える製品があります。
Dell・Alienwareも、今回調べた8製品中4製品がOLEDまたはQD-OLEDでした。最高解像度時でも7製品が240Hz以上です。今回確認した製品群に限れば、Alienwareはかなり高性能側に寄ったラインアップです。
一方、ASUS TUF Gamingの調査対象10製品では4KとOLEDが0製品でした。これは「ASUSに4KやOLEDがない」という意味ではありません。ASUSにはROGなど別シリーズがあります。4KやOLEDが目的なら、今回抽出したTUF Gaming 10製品だけでなく別シリーズまで広げて探します。
画質系はOLEDだけではありません。I-O DATAのGigaCrystaやAcerのNitroにはMini LED採用モデルもあります。「画質なら○○メーカー」と決めるより、4K、OLED、Mini LEDのどれが欲しいのかを先に決めた方が絞りやすくなります。
OLEDでは焼き付きの保証条件も見ておきたい部分です。LGのモニター保証案内では、OLEDモニターの焼き付きに関する保証条件が公開されています。
保証やサポートを重視する場合
「国内メーカーだから安心」「海外メーカーだから不安」と所在地だけで決めるより、保証の中身を比べた方が確実です。本体、パネル、OLEDの焼き付き、交換サービスなど、対象になる範囲が違います。
BenQの製品保証期間では、対象となるモニターシリーズの本体保証は3年ですが、パネルとバックライトは1年です。「3年保証=3年間すべて同じ保証」ではありません。
I-O DATAでは、対象となるGigaCrysta Sシリーズに長期保証、無輝点保証、焼き付き保証、良品先出しサービスを用意しています。DellにもAlienwareモニター向けのサポートサービスがあります。
保証年数だけでなく、本体とパネルは同じ期間なのか、OLEDの焼き付きは対象なのか、不具合時に交換サービスがあるのかまで比べれば、自分が重視するサポートを選べます。
主要ゲーミングモニターメーカー8社の特徴

独自調査と各社の公式ラインアップを合わせて見ると、メーカーごとに製品展開の方向は違います。
8社のゲーミングモニターについて、各メーカーのラインアップから見える特徴を整理しています。

BenQ・ZOWIE/ASUS/MSI
- BenQ:ZOWIEとMOBIUZは分けて考えた方が分かりやすいメーカーです。FPSをとことん重視するならZOWIE、WQHD・4K・OLEDなど画質も欲しいならMOBIUZ。同じBenQでも目的によって選ぶシリーズが変わります。
- ASUS:TUF GamingではフルHD、WQHD、4K、ウルトラワイドなど幅広い仕様を展開しています。ROGもあるので、ASUSはTUFだけで判断しない方がいいメーカーです。予算や欲しい性能に合わせてシリーズをまたいで探せます。
- MSI:今回の調査で目立ったのがDual Modeです。4Kと高Hzのどちらかを諦めるのではなく、ゲームによって切り替えて使いたい人には面白い選択肢があります。
I-O DATA/Dell・Alienware/LG
- I-O DATA:GigaCrystaの公式ラインアップには高Hzだけでなく、4K、QD-OLED、Mini LEDを採用した製品もあります。「国内メーカーだと性能面で物足りないのでは?」と最初から外す必要はありません。性能重視でもI-O DATAは十分候補に入ります。
- Dell・Alienware:今回調べた8製品では、最高解像度時でも7製品が240Hz以上、4製品がOLEDまたはQD-OLEDでした。今回確認した範囲では、高HzやOLEDを狙う人に分かりやすい高性能寄りのメーカーです。
- LG:LGのゲーミングモニター公式ラインアップには4Kや5K2KのOLEDだけでなく、2026年にはフルHDの超高リフレッシュレート製品もあります。「LG=OLEDの画質重視」だけでは現在のラインアップを表しきれません。FPS向けまで含めて比較できます。
Acer/Pixio
- Acer:Acerのゲーミングモニター公式ラインアップでは、Nitroシリーズに高リフレッシュレート、4K、Mini LED、湾曲・ウルトラワイドがあります。欲しい仕様がまだ固まっていなくても、選択肢を広く見ながら探せるメーカーです。
- Pixio:フルHD、WQHD、UWQHD、4Kに加えて、高リフレッシュレートやOLED製品までそろっています。公式ストアで価格を見ながら選べるのも分かりやすいところです。ただし、色違いが別商品として掲載される場合があるため、表示商品数の多さだけでラインアップを判断しないようにします。
まとめ
公式サイトの製品群を同じ基準で調べると、240Hz対応だけではメーカー選びの決め手になりにくいことが分かりました。
- FPSをとことん重視するなら、ZOWIEを基準に高Hz製品を比較する
- 4K・OLEDを重視するなら、今回の調査ではBenQ MOBIUZやMSIが比較しやすい
- 4KもFPSも1台で楽しみたいなら、Dual Mode製品が目立ったMSIは要チェック
- Alienwareは今回確認した製品群ではかなり高性能側に寄っていた
- 国内メーカーを選びたい人も、I-O DATAなら高Hz・4K・QD-OLED・Mini LEDまで候補にできる
- 保証は「○年」だけでなく、パネル・OLED・交換サービスまで比べる
「一番おすすめのメーカー」を先に決める必要はありません。300Hz以上、4K、OLED、Dual Modeなど、欲しい条件を1〜2個決めれば候補メーカーはかなり変わります。メーカーからモニターを選ぶのではなく、欲しい性能からメーカーを絞る。今回8社を調べた結果、この選び方がいちばん分かりやすいです。
豊富なカラーから選べるPixioのゲーミングモニターでデスクに彩りを![]()

